“客舎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かくしや33.3%
かくしゃ22.2%
はたご11.1%
きゃくしゃ11.1%
やどりしいへ11.1%
ホテル11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
げいも又みるたれり。寺岡平右ヱ門になりしは客舎かくしやにきたる篦頭かみゆひなり、これも常にかはりて関三十郎に似て音声おんせいもまた天然てんねんと関三の如し。
僕は一昨年旅行の際、途中客舎かくしゃの読物にするため同書を携帯して歩いたが、一頁読むごとに大正の政治家ならびに青年に一読を勧めたいとまで思った。
デモクラシーの要素 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
風雪ふうせつの一日を、客舎はたごの一室で、暮らす時に、彼は、よく空腹をかかえながら、五匹の鼠に向って、こんな事を云った。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やがてわれは里昂の銀行を辞職し巴里に入りて拉甸区ラテンくの一客舎きゃくしゃに投宿したり。然れども巴里にはもとより知る人ひとりもなかりしかば先生の旅館も知るによしなく紹介を求めんにもそのつてなかりき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ころは夏なりしゆゑ客舎やどりしいへにはかげにむしろをしきて納涼すゞみ居しに、主人あるじは酒をこのむ人にて酒肴しゆかうをこゝに開き、は酒をばすかざるゆゑ茶をのみて居たりしに
ヅウリツトルの客舎ホテルに泊る客がある毎に、リツプは身の上話をしました。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)