-
トップ
>
-
旅店
読み方 | 割合 |
りょてん | 33.3% |
やどや | 20.8% |
りよてん | 20.8% |
はたごや | 16.7% |
はたご | 8.3% |
|
この時
根津に
茗荷屋という
旅店があった。その主人
稲垣清蔵は
鳥羽稲垣家の重臣で、
君を
諌めて
旨に
忤い、
遁れて商人となったのである。
定め其處よ
彼處と思へ共
竟に其日は捨兼て同じ宿なる
棒端の
境屋と云
旅籠屋に一宿なして明の朝此所の
旅店を立出て人の
往來の無中に
疾く
捨なんと
右つ
左つ其場所がらを
旅店の
若い
衆も
押返すやうにお
留め
申しては
居りますが、
手足を
掉つてお
肯入れなく、
靴で
蹴飛ばしていらツしやいます。
莞爾として
聞きながら、よし/\
其もよし、
蒲鉾は
旅店の
口取でお
知己、
烏賊の
鹽辛は
節季をかけて
漬物屋のびらで
知る
通、
外郎は
小本、
物語で
懇意なるべし。
道中にも
旅店にも、
我儘ばかり
申して、
今更お
恥しう
存じます、しかし
俥、
駕籠……また
夏座敷だと
申すのに、
火鉢に
火をかんかん……で、
鉄瓶の
湯を
噴立たせるなど、
私としましては