“節季”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せっき77.8%
せつき22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっと師走しわすに想像をたくましくしてはならぬと申し渡された次第でないから、節季せっきに正月らしい振をして何か書いて置けば、年内にもちいといて
元日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
農夫の立場から見れば、嫁取よめとり聟入むこいり・御産・元服・節季せっき・正月などという語と同じ程度に、胸のとどろきなしには用いることのできぬ語であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
莞爾くわんじとしてきながら、よし/\それもよし、蒲鉾かまぼこ旅店はたごや口取くちとりでお知己ちかづき烏賊いか鹽辛しほから節季せつきをかけて漬物屋つけものやのびらでとほり外郎うゐらう小本こほん物語ものがたり懇意こんいなるべし。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なでいや然樣さやう云るゝと實に面目めんぼく次第もなし併し年中御世話にばかりなり其上節季せつき師走しはす押迫おしつめての金の才覺さいかくあまり心なしに御話おはなしも出來ぬゆゑよんどころなく淺草田町の利兵衞と云國者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)