“小本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こほん72.7%
おもと18.2%
こぼん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
莞爾くわんじとしてきながら、よし/\それもよし、蒲鉾かまぼこ旅店はたごや口取くちとりでお知己ちかづき烏賊いか鹽辛しほから節季せつきをかけて漬物屋つけものやのびらでとほり外郎うゐらう小本こほん物語ものがたり懇意こんいなるべし。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
草鞋が破れて小石が入って困るので、小本おもとの川口の部落で買おうとしたら、驚くべし紺絹キャリコの、小はぜが金かと思ふようなのしかおいてなかった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
中止したりしを籾山書店これを聞知り是非にも小本こぼんに仕立てて出版したしと再三店員を差遣されたればわれもその当時ははなはだ眤懇じっこんの間柄むげにもそのこい退しりぞけかね草稿を渡しけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)