小本おもと)” の例文
草鞋が破れて小石が入って困るので、小本おもとの川口の部落で買おうとしたら、驚くべし紺絹キャリコの、小はぜが金かと思ふようなのしかおいてなかった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
田老と小本おもととの間などは、ことに芝生が多かったと思う。種市の鹿糠は海岸で、附近に多少の草地もあったが、山林の方が多かったようである。草地は海に沿うて細長く延びているのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)