“口取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちとり83.3%
くちと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに口取くちとり猪口ちょくもお椀も、何から何まで、貝類ばかりなのも弱った。これでは夏の江の島へ行ったようで、北の小樽とは思えない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
権「気に入らないよ、わたしはいやだよ、それより甘いものがすきだから口取くちとりか何かありそうなものだ、見附めっけて来ておくれ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お父様は一猪口ひとちょくくらいしか召上らないので、私が口取くちとりを食べている傍で、皆の様子を機嫌よく見ていられます。車夫もその日は優待です。お母様のおみやげは折詰でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
をんなならぬお客樣きやくさま手前店てまへみせへおかけをねがひまするともふにかたからん、御方便ごはうべん商買しようばいがらを心得こゝろゑ口取くちと燒肴やきざかなとあつらへに田舍いなかものもあらざりき、おりきといふは此家このやの一まい看板かんばん
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)