“聟入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むこいり69.2%
むこい30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところで、お孃さん、明日はいよ/\河内屋へ引取られることになつたさうですが、いづれ油屋の佐吉も河内屋へ聟入むこいりでせうな」
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
農夫の立場から見れば、嫁取よめとり聟入むこいり・御産・元服・節季せっき・正月などという語と同じ程度に、胸のとどろきなしには用いることのできぬ語であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「もっとも柴田の跡取り娘を狙ったり、何とかいう大身に聟入むこいりする話があったんだから、少しは気をつけたんでしょうよ」
聟入むこいりという形で婚儀は挙げたが、藤吉郎の一身は、浅野家を継ぐには事情がゆるさない。いずれ中村の母や家族も迎え取らねばならぬ総領そうりょうである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)