“むこいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聟入60.0%
婿入26.7%
壻入13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
農夫の立場から見れば、嫁取よめとり聟入むこいり・御産・元服・節季せっき・正月などという語と同じ程度に、胸のとどろきなしには用いることのできぬ語であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
竜宮女房の普通の形は、今日の嫁入婚よめいりこんに近く、妻の親里おやざとに行きかようということはないのだが、この花売竜宮入りだけは婿入むこいりに始まっている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
末造は松永町から、仲徒町なかおかちまちへ掛けて、色々な買物をして廻る間に、又探るともなしに、飴屋のいさんの内へ壻入むこいりのあった事を慥めた。標札にあった巡査がその壻なのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)