“はたご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅籠89.1%
旅宿4.9%
旅舎1.6%
旅店1.1%
旅館1.1%
客舎0.5%
宿籠0.5%
旅人宿0.5%
旅寓0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の生れたうまや新道、または、小伝馬町大伝馬町、馬喰町、鞍掛橋旅籠町などは、旧江戸宿伝馬駅送に関係がある名です。
らめイヱ/\五ヶ前私し在所柏原の宿へ一夜りたれども其節父銀五郎病中にて私しは十二一夜の旅宿然樣
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
改札口を出ると、一人の車夫を探し出して来てそれに荷物を運ばせて、停車場前にんでいる、汽車の待合所を兼ねた小さな旅舎の一つへと上って行った。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
世には隠れたれども、土地、故郷旧顔ゆえ、いずれ旅店にも懇意がある。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「……と言われると、第一、東京の魚河岸の様子もよく知らないで、お恥かしいよ。——ここで言っては唐突で、ちと飛離れているけれど、松江だね、出雲の。……茶町という旅館間近の市場で見たのは反対だっけ——今の……」
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
風雪の一日を、客舎の一室で、暮らす時に、彼は、よく空腹をかかえながら、五匹の鼠に向って、こんな事を云った。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そう云う時には、ほかに仕方もないから、うす暗い客舎の片すみで、鼠を相手に退屈をまぎらせながら、いつもなら慌しい日の暮を、待ちかねるようにして、暮してしまう。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ただ、宿籠宿籠やまた山中でも、酒屋の旗を見るともう目がない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
麹町三番町通の旅人宿、三方壁でしきられた暑い室に初めて相対した時、ずかれの身に迫ったのは、基督教に養われた、いやに取澄ました、年に似合わぬ老成な、厭な不愉快な態度であった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
われは拿破里の旅寓に入りて、三通の書信に接したり。その一は友人フエデリゴが手書なり。フエデリゴはきのふイスキアの島に遊び、三日の後ならでは還らずとの事なりき。