“やどや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿屋47.1%
旅舎12.9%
旅宿12.9%
旅店5.9%
旅屋4.7%
旅亭3.5%
旅館3.5%
旅宿屋3.5%
旅舍1.2%
下宿屋1.2%
宿舎1.2%
屋戸野1.2%
旅人宿1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、まだ宿屋(やどや)が見つかりません。それで王子は、今夜はどこで夜(よ)をあかしたものだろうかと、とほうにくれてしまいました。
三方岡を囲(めぐ)らし、厚硝子(ガラス)の大鏡をほうり出したような三角形の小湖水を中にして、寺あり学校あり、農家も多く旅舎(やどや)もある。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
馬車が旅宿(やどや)の前に止った。私は馬車の中で挨拶をして、手提を持って降りた。家にはいろうとすると、後の馬車からも、男も娘達も降りて来た。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
十字に交叉(かうさ)した路(みち)を右に折れると、やがて私(わたし)の選んだ旅店(やどや)の前に車夫は梶棒(かぢぼう)を下(おろ)した。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
やがて余はこの紺服の人に紹介された。紹介されて見ると、これは商業学校出の谷村君で、無論旅屋(やどや)の亭主ではなかった。谷村君はこの地で支那人と組んで豆の商売を営んでいる。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いかにも君の言われる通り、今の世中は旅亭(やどや)の食物も改良せねばならず、料理屋の食物も改良せねばならんが、それよりも第一に改良してもらいたいのが病院の食物だね。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼は海岸も旅館(やどや)も見つからないと云うのは、己(じぶん)がどうかしているためかも判らないと思った。彼は恐ろしかった。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「こんなに明るいうちから旅宿屋(やどや)へついてもつまらないから、もっと歩こうよ。あっちへ行くと、市が立っているらしいよ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ホウ、半鐘がありますぜ。斯樣なところに旅舍(やどや)も有る——是(この)次に來る時は是非あの旅舍(やどや)で泊めて貰ふんだネ。」
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
で案内されて、まだ新規に始めたばかりの旅舍(やどや)へ行つて、若い慣れない内儀さんに晝飯の仕度を頼んだ。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私はそのころ下宿屋(やどや)住まいでしたが、なにぶん不自由で困りますからいろいろ人に頼んで、ついに田口という人の二階二間を借り、衣食いっさいのことを任すことにしました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
なにしろ、君、触込が触込だから、是方(こっち)でも、朝晩のように宿舎(やどや)へ詰めて、話は料理屋でする、見物には案内する、酒だ、芸妓(げいしゃ)だ——そりゃあもう御機嫌(ごきげん)の取るだけ取ったと思い給え。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文応元年七月十六日、屋戸野(やどや)入道に付して、古最明寺入道殿に進め了んぬ。これ偏に国土の恩を報ぜん為めなり。(安国論御勘由来)
それでは空知太にお出になつたら三浦屋といふ旅人宿(やどや)へ上つて御覧なさい、其処の主人(あるじ)がさういふことに明(あかる)う御座いますから聞て御覧なつたら可(よ)うがす
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)