“やどや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿屋45.8%
旅舎13.3%
旅宿13.3%
旅店6.0%
旅屋4.8%
旅亭3.6%
旅館3.6%
旅宿屋3.6%
旅舍1.2%
下宿屋1.2%
宿舎1.2%
屋戸野1.2%
旅人宿1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、まだ宿屋が見つかりません。それで王子は、今夜はどこでをあかしたものだろうかと、とほうにくれてしまいました。
三方岡をらし、厚硝子の大鏡をほうり出したような三角形の小湖水を中にして、寺あり学校あり、農家も多く旅舎もある。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
馬車が旅宿の前に止った。私は馬車の中で挨拶をして、手提を持って降りた。家にはいろうとすると、後の馬車からも、男も娘達も降りて来た。
遠野へ (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
十字に交叉したを右に折れると、やがての選んだ旅店の前に車夫は梶棒した。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
やがて余はこの紺服の人に紹介された。紹介されて見ると、これは商業学校出の谷村君で、無論旅屋の亭主ではなかった。谷村君はこの地で支那人と組んで豆の商売を営んでいる。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いかにも君の言われる通り、今の世中は旅亭の食物も改良せねばならず、料理屋の食物も改良せねばならんが、それよりも第一に改良してもらいたいのが病院の食物だね。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼は海岸も旅館も見つからないと云うのは、がどうかしているためかも判らないと思った。彼は恐ろしかった。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「こんなに明るいうちから旅宿屋へついてもつまらないから、もっと歩こうよ。あっちへ行くと、市が立っているらしいよ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ホウ、半鐘がありますぜ。斯樣なところに旅舍も有る——次に來る時は是非あの旅舍で泊めて貰ふんだネ。」
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
で案内されて、まだ新規に始めたばかりの旅舍へ行つて、若い慣れない内儀さんに晝飯の仕度を頼んだ。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私はそのころ下宿屋住まいでしたが、なにぶん不自由で困りますからいろいろ人に頼んで、ついに田口という人の二階二間を借り、衣食いっさいのことを任すことにしました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
なにしろ、君、触込が触込だから、是方でも、朝晩のように宿舎へ詰めて、話は料理屋でする、見物には案内する、酒だ、芸妓だ——そりゃあもう御機嫌の取るだけ取ったと思い給え。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文応元年七月十六日、屋戸野入道に付して、古最明寺入道殿に進め了んぬ。これ偏に国土の恩を報ぜん為めなり。(安国論御勘由来)
それでは空知太にお出になつたら三浦屋といふ旅人宿へ上つて御覧なさい、其処の主人がさういふことにう御座いますから聞て御覧なつたらうがす
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)