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旅屋
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やどや
ふりがな文庫
“
旅屋
(
やどや
)” の例文
斯の兄は其頃から度々上京しまして
旅屋
(
やどや
)
に日を送りましたから、私もよく銀座邊の寄席へは連れられて行きましたが、騷がしい樂屋の鳴物だの役者の
假白
(
こわいろ
)
だのを聞いて居ると
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがて余はこの紺服の人に紹介された。紹介されて見ると、これは商業学校出の谷村君で、無論
旅屋
(
やどや
)
の亭主ではなかった。谷村君はこの地で支那人と組んで豆の商売を営んでいる。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その前日大阪に来てその頃
南本町
(
みなみほんまち
)
にあつた
船場
(
せんば
)
館といふ
旅屋
(
やどや
)
に泊つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
やつと
旅屋
(
やどや
)
を見つけて、泊り込むと、直ぐと南京虫がちくちく
螫
(
さ
)
しに来るので、
迚
(
とて
)
も寝つかれない。留学費のなかから買込むだ
大缶
(
おほくわん
)
の
蚤取粉
(
のみとりこ
)
を、
惜気
(
をしげ
)
もなくばら
撒
(
ま
)
いてみたところで一向利き目が無い。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“旅”で始まる語句
旅
旅籠
旅籠屋
旅人
旅宿
旅行
旅館
旅商人
旅立
旅舎