伊豆の旅いずのたび
汽車は大仁へ着いた。修善寺通ひの馬車はそこに旅人を待受けて居た。停車場を出ると、吾儕四人は直に馬車屋に附纏はれた。其日は朝から汽車に乘りつゞけて、最早乘物に倦んで居たし、それに旅のはじめで、伊豆の土を …