“可羞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はづか57.1%
はづかしさ14.3%
はぢがまし14.3%
はづかし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのかはり、御蔭で好い事を覺えましたよ——木綿の衣服きものを着て何處へ出ても、すこしも可羞はづかしいと思はなくなりましたよ。」
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この時彼のちひさき胸は破れんとするばかりとどろけり。なかばかつて覚えざる可羞はづかしさの為に、半はにはかおほいなる希望のぞみの宿りたるが為に。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
宮の肩頭かたさきりて貫一は此方こなたに引向けんとすれば、すままに彼はゆるく身をめぐらしたれど、顔のみは可羞はぢがましそむけてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貫一はさすがに驚けり、宮がきぬはだけてゆき可羞はづかしあらはせる膝頭ひざがしらは、おびただしく血に染みて顫ふなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)