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闃寂
ふりがな文庫
“闃寂”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
げきせき
35.7%
ひっそり
14.3%
げきじゃく
14.3%
しんかん
14.3%
ひつそり
7.1%
しん
7.1%
ひッそ
7.1%
▼ 他 4 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
げきせき
(逆引き)
棚の物が
微
(
かすか
)
にこたえるのを見て、また例の日だなと合点する、やや慣れた心持が現れている。それが冬の夜長の
闃寂
(
げきせき
)
たる気分と合致しているように思う。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
闃寂(げきせき)の例文をもっと
(5作品)
見る
ひっそり
(逆引き)
深い
谿
(
たに
)
や、遠い
峡
(
はざま
)
が、山国らしい木立の
隙間
(
すきま
)
や、風にふるえている
梢
(
こずえ
)
の上から望み見られた。客車のなかは一様に
闃寂
(
ひっそり
)
していた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
闃寂(ひっそり)の例文をもっと
(2作品)
見る
げきじゃく
(逆引き)
九州帝国大学構内を包む春の夜の闇は、すさまじい動物どもの絶叫、悲鳴の
裡
(
うち
)
に、いよいよ
闃寂
(
げきじゃく
)
として
更
(
ふ
)
け渡って行くばかりで御座います。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
闃寂(げきじゃく)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
しんかん
(逆引き)
急に
周囲
(
そこいら
)
が
闃寂
(
しんかん
)
として来た。
寺院
(
おてら
)
のように
人気
(
ひとけ
)
が無かった。お種は
炉辺
(
ろばた
)
に坐って
独
(
ひと
)
りで静かに留守居をした。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
闃寂(しんかん)の例文をもっと
(2作品)
見る
ひつそり
(逆引き)
道が段々山里の方へ入つて行くと、
四辺
(
あたり
)
が一層
闃寂
(
ひつそり
)
して来て、
石高
(
いしだか
)
な道を
挽
(
ひ
)
き悩んでゐる人間さへが
何
(
ど
)
んな心をもつてゐるか判らないやうに
怕
(
おそ
)
れられた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
闃寂(ひつそり)の例文をもっと
(1作品)
見る
しん
(逆引き)
岸本は節子と一緒に石を敷きつめた墓地の一区域へと出た。そこまで行くと人足達の姿も高い墓石に隠れて、唯土でも掘り起すらしい音が
闃寂
(
しん
)
とした空気にひびけて伝わって来ていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
闃寂(しん)の例文をもっと
(1作品)
見る
ひッそ
(逆引き)
と、しばらく
闃寂
(
ひッそ
)
となる——その
側
(
そば
)
から、直ぐ又穏かにスウスウという音が遠方に聞え出して、其が次第に近くなり、荒くなり、又耳元で根気よくゴウ、スウ、ゴウ、スウと鳴る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
闃寂(ひッそ)の例文をもっと
(1作品)
見る
闃
漢検1級
部首:⾨
17画
寂
常用漢字
中学
部首:⼧
11画
“闃寂”で始まる語句
闃寂閑
検索の候補
闃寂閑
帳帷闃寂
“闃寂”のふりがなが多い著者
柴田宵曲
二葉亭四迷
島崎藤村
徳田秋声
国枝史郎
夏目漱石
夢野久作