“げきせき”の漢字の書き方と例文
語句割合
闃寂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その下に照し出された狂人の解放治療場は闃寂げきせきとして人影もなく、今朝けさまでは一面の白砂ばかりの平地に見えていたのが、今は処々に高く低く、枯れ草を生やした空地となって、そのまん中に
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今と違って時計の刻む音も何も聞えず、天地は真暗であるのみならず、極めて闃寂げきせきとしてしずまり返っている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
しかし谷間は闃寂げきせきとして立ち騒ぐような気勢もない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)