“石高”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくだか77.8%
いしだか22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軸に書かれた八郎次の孫なる当代大和田十郎次は、旗本も旗本、石高こくだか二千八百石を領する小普請頭こぶしんがしらのちゃきちゃきだったからです。
ずっと以前の例によると、助郷を勤める村々は五か年を平均して、人足だけでも一か年の石高こくだか百石につき、十七人二分三厘三毛ほどに当たる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
道が段々山里の方へ入つて行くと、四辺あたりが一層闃寂ひつそりして来て、石高いしだかな道をき悩んでゐる人間さへがんな心をもつてゐるか判らないやうにおそれられた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
箱根の石高いしだか道をひきおろし、神田誓願寺せいがんじ前の松浦侯の上邸かみやしきにおさまったところを拝見に出かけたが、臼砲の口径は一尺二寸、砲身の長さは十五尺もあるという、思いもかけぬ大物おおものだったので
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)