“大物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおもの57.9%
だいもつ36.8%
おほもの5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殿様は入府になるなり、下邸に逼塞し、元日の参賀にも、十一日の具足祝いにも上らず、大物おおものを抱えて鬱々としてござった。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「——今朝来、尼ヶ崎には、はや筑前守の先手、中軍の諸勢が、続々到着して、大物だいもつの浦、長洲ながすのあたり、兵馬が充満して見える」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うまい! 落ちついてゐやがる。あいつは、まだまだ、大物おほものになれる。しめたものさ。なにせ、あいつは、こはいものを知らない女ですからな。」
火の鳥 (新字旧仮名) / 太宰治(著)