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大物
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だいもつ
ふりがな文庫
“
大物
(
だいもつ
)” の例文
「——今朝来、尼ヶ崎には、はや筑前守の先手、中軍の諸勢が、続々到着して、
大物
(
だいもつ
)
の浦、
長洲
(
ながす
)
のあたり、兵馬が充満して見える」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
作者
出雲
(
いずも
)
、
松洛
(
しょうらく
)
、
千柳
(
せんりゅう
)
等はこの権太によりて
大物
(
だいもつ
)
の浦、芳野山の様なる大時代の中に、一の世話場を現ぜしめたり。権太の性質はおよそ三段に分る。
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
閉
(
た
)
てきつた
鎧戸
(
よろひど
)
に鳥打帽の頭を当てがつて、こくり/\
居睡
(
ゐねむ
)
りをしてゐたが、電車が
大物
(
だいもつ
)
を出た頃に、ひよいと頭を持ち直して、ぱつちり眼を
開
(
あ
)
けた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
義経は、討ち取った首をさらし首にして、門出の血祭にあげ、幸先良しと
大物
(
だいもつ
)
の浦に急いだ。
現代語訳 平家物語:12 第十二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
行路
(
こうろ
)
の難は、そればかりでなかった。
大物
(
だいもつ
)
の浦から船に乗りこんだ夜、
暴風
(
あらし
)
に襲われて、船は難破してしまった。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
摂津の
大物
(
だいもつ
)
が
浦
(
うら
)
に
片葉
(
かたは
)
の
蘆
(
あし
)
しか
生
(
で
)
きないといふ伝説は古い蘆刈の物語に載つてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大物
(
だいもつ
)
の浦に着いた成親一行に、京都からの使いが来たのが、六月三日である。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
大物
(
だいもつ
)
ノ
浦
(
うら
)
の遭難後、
追捕
(
ついぶ
)
の兵に追われて、吉野の奥にかくれ、そしてまた、別れるまでの約七日間、二人は完全に二人だけで、世外の山院へ身を潜めていたのである。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男ばかりの電車は、少し
逆上気味
(
のぼせぎみ
)
で
獣
(
けもの
)
のやうに風を切つて飛んだが、
漸
(
やつ
)
と
大物
(
だいもつ
)
まで来て一人の女を乗せる事が出来た。女といふのは、四十
近
(
ちか
)
い、四角い顔をした、愛国婦人会の幹事でもしさうな女だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“大物”の意味
《名詞》
大きな物。おおもの。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“大物”で始まる語句
大物主
大物主神
大物忌
大物見
大物主命
大物屋
大物浦
大物食