“榮螺”のいろいろな読み方と例文
新字:栄螺
読み方割合
さざえ40.0%
さゞえ40.0%
さゞゑ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鯛の頬肉のうまさというが、頬肉は口の開閉を司る筋肉であって、一度鯛が口を開いてぐっと噛み締めれば、あの硬い榮螺さざえでも噛み砕いてしまうのである。そのはずである。
鯛釣り素人咄 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
ガラツ八が榮螺さゞえのやうな拳固げんこで續け樣に叩きまくると
強い、若い、とは言へひきつけるやうに美しい女同志が、赤い脛巾はゞきを當てゝ、吾儕の側を勇ましさうに漕いで通つた。それは榮螺さゞゑを取りに行つて歸つて來た舟だつた。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)