“拳固”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんこ93.9%
こぶし4.1%
にぎりこぶし1.0%
メリケン1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎は、裏口へ寄り添ったまま、弥蔵の中から取っておきの拳固(げんこ)を出して、そうッと撫でるように、二つ三つ雨戸へ触ってみました。
そう思い返しながら、われとわが拳固(こぶし)をもって自分の頭を殴(なぐ)って、逸(はや)り狂う心の駒(こま)を繋(つな)ぎ止めたのであった。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
全く興覚(きょうざ)めてしまって、神経を悩む病人のように、そんなことをぶつぶつ口の先に出しながら拳固(にぎりこぶし)を振り上げて柳沢を打(ぶ)つつもりか、どうするつもりか、自分にも明瞭(はっきり)とは分らない
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)