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拳固
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こぶし
ふりがな文庫
“
拳固
(
こぶし
)” の例文
そう思い返しながら、われとわが
拳固
(
こぶし
)
をもって自分の頭を
殴
(
なぐ
)
って、
逸
(
はや
)
り狂う心の
駒
(
こま
)
を
繋
(
つな
)
ぎ止めたのであった。
霜凍る宵
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
庄次郎は、石みたいな
拳固
(
こぶし
)
に襟を噛まれながら、首を
竦
(
すく
)
めて、お喜代の後ろ姿を見ていた。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの
何時
(
いつ
)
も静かな微笑をたたえて、頭を撫でてくれたり、抱いてくれたりした父親が、ともすれば最愛の、いたいけな
伜
(
せがれ
)
に
拳固
(
こぶし
)
を上げたり、かと思えば、何やらぶつぶつ独り言をいって
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「一つ、この
拳固
(
こぶし
)
を、馳走してやろうか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
拳
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
固
常用漢字
小4
部首:⼞
8画
“拳”で始まる語句
拳
拳銃
拳骨
拳闘
拳法
拳大
拳下
拳闘家
拳突
拳石