“拳下”の読み方と例文
読み方割合
こぶしさが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振袖源太は、赤地總模樣の大振袖の腕をまくり上げて、拳下こぶしさがりに一刀を構へたまゝ。三丈餘りの高梁たかはりの上から、土間の平次を見下ろしました。
光秀が之を取れば、随時に秀吉の左翼から、拳下こぶしさがりに弓鉄砲を打ち放して切ってかかることが出来るし、秀吉が之を取れば逆に光秀軍の右翼を脅威することが出来るのである。所謂いわゆる兵家の争地である。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
主人の床はお島が敷くから、佛樣の膝から拳下こぶしさがりに鐵砲の筒口を向けると、唐紙越しに半兵衞の胸を撃つことは、ちやんと前から見當をつけて置いたんだらう