“高梁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかはし50.0%
コウリャン16.7%
かうりやん16.7%
たかはり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この窯よりもむしろそういう雑器を焼く酒津さかづの方が、注意されてよいでありましょう。倉敷くらしき市外に流れる高梁たかはし川のほとりに建つ景色のよい窯場であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
高梁コウリャン畑を、ひとしきり踏み過ぎると、だらだら凸凹でこぼこの激しい一寸ちょっと拡い野っ原であって、右手に線路が淋しく光って見え、凹間くぼまらしいくろずんだ向う側に、また高梁畑が起伏していた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
三十七八年役に南山なんざんを攻撃した兵卒の中に、敵の砲弾を受けながら、高梁かうりやんの畑で糞をしたものがある。新聞には大胆な振舞として書いてあつた。あれも矢張神経の刺戟である。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
振袖源太は、赤地總模樣の大振袖の腕をまくり上げて、拳下こぶしさがりに一刀を構へたまゝ。三丈餘りの高梁たかはりの上から、土間の平次を見下ろしました。