高梁たかはし)” の例文
この窯よりもむしろそういう雑器を焼く酒津さかづの方が、注意されてよいでありましょう。倉敷くらしき市外に流れる高梁たかはし川のほとりに建つ景色のよい窯場であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
岡山県高梁たかはし川河口の乙島にいた警官は、地震の時南東方向の海上が明るく光って、十五メートル位離れている人が分かるほど、一面に明るかったと言う(岡山県下被害踏査報告)。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
岡山市・津山町・高梁たかはし町等にもある地名で、すなわち城山の麓の民居という意味である。名古屋及び静岡の町の名に片羽かたはというのがある。これもまた片平・片原町・片町等と同類の地名かと思われる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
中国以西ではまた山下さんげという。サンゲは疑いもなく城山の下ということである。岡山市の東西中山下は人もよく知っているが、備中高梁たかはしにも内山下、美作みまさか津山にも山下、その他村々に同じ地名が多い。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)