“山下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やました50.0%
さんか36.1%
さんげ5.6%
やまおろ2.8%
をか2.8%
モンマルトル2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女装の三谷が、山下やましたで自動車を降りて、山内さんないを通り抜け、図書館裏の暗闇にたどりついたのは、丁度約束の十二時少し前であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さすがな燕作も、そこでは、ホッとしたようにいきついて、山下さんかへ小手をかざしてみたが、まだ小文治こぶんじ姿すがたは見えない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岡山地方に行くと、今はさびしい田舎となった古城址の近くにも、また繁栄している大小の御城下にも、ともに山下さんげという地名がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
降らぬやうに祈るぞと云しが山下やまおろしの風の音雨と聞なされてさむること度々たび/\なり果して夜半に雨來る彼方あちに寐がへり此方こちに寐がへり明日あすこゝに滯留とならば我先づ河原へ出て漁者を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
あかときと夜鴉なけどこの山下をかの 木末こぬれの上はいまだ静けし
日本の美 (新字新仮名) / 中井正一(著)
ぶうと山下モンマルトルを動き出した探検自動車は、またもや夜の巴里パリーを走りに走り、廻りに廻って、空にはちかちかする星と赤い水蒸気と、地には、タキシの激流と歩道の散歩者と