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『金貨』
ふりがな文庫
『
金貨
(
きんか
)
』
左官の八は、裏を返して縫ひ直して、継の上に継を当てた絆纏を着て、千駄ヶ谷の停車場脇の坂の下に、改札口からさす明を浴びてぼんやり立つてゐた。午後八時頃でもあつたらう。 八が頭の中は混沌としてゐる。飲みたい酒の飲まれない苦痛が、最も強い感情であ …
著者
森鴎外
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「スバル 第九号」1909(明治42)年9月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約30分(500文字/分)
朗読目安時間
約49分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
交
(
まざ
)
縦
(
よし
)
怯
(
おくれ
)
生
(
き
)
帰
(
かへり
)
糞
(
ぼろ
)
潜
(
くぐり
)
何
(
どう
)
和
(
やはら
)
連
(
しき
)
突込
(
つつこ
)
下
(
さが
)
刀
(
たう
)
画
(
ゑが
)
囈語
(
ねごと
)
困
(
こまり
)
填
(
うづ
)
果
(
はか
)
明
(
あかり
)
捩
(
ねぢ
)
環
(
くわん
)
為
(
す
)
脱
(
はづ
)
好
(
すき
)
虚
(
から
)
連
(
づれ
)
蹲
(
しやが
)
倒
(
さかさ
)
入違
(
いりちがひ
)
却
(
かへつ
)
為
(
た
)
鉢合
(
はちあはせ
)
湯沸
(
ゆわ
)
水溜
(
みづたま
)
壊
(
こは
)
気
(
ぎ
)
平
(
たひら
)
幸
(
さいはひ
)
蹲
(
うづくま
)
引立
(
ひつた
)
引附
(
ひつつ
)
詰
(
つめ
)
跳
(
をど
)
怯
(
おく
)
赭顔
(
あからがほ
)
抛
(
はふ
)
丈
(
だけ
)
積
(
つもり
)
稍
(
や
)
継
(
つぎ
)
高梁
(
かうりやん
)
革
(
かは
)
雨覆
(
あまおほひ
)
雑
(
まざ
)
障碍
(
しやうがい
)
印
(
しる
)
周囲
(
まはり
)
咳払
(
せきばらひ
)
咽
(
のど
)
臂
(
ひぢ
)
天晴
(
あつぱれ
)
止
(
と
)
敢
(
あへ
)
身慄
(
みぶるひ
)
廃
(
よ
)
撈
(
すく
)
後
(
うしろ
)
懶
(
だる
)
一重
(
ひとへ
)
笹葉
(
ささつぱ
)
糞
(
ふん
)
網
(
い
)
矢張
(
やはり
)
真鍮
(
しんちゆう
)
直
(
すぐ
)
盥
(
たらひ
)
癪
(
しやく
)
罐
(
くわん
)
界
(
さかひ
)
猶更
(
なほさら
)
肱
(
ひぢ
)
熬
(
こら
)
点
(
とも
)
脚炉
(
あんくわ
)
沢
(
つや
)
葺
(
ぶき
)
汚
(
よご
)
水船
(
みづぶね
)
蒙
(
かうむ
)
蝶番
(
てふつがひ
)
襟章
(
えりしやう
)
覗
(
うかが
)
攫
(
つか
)
撲
(
う
)
調
(
しらべ
)
谷
(
や
)
打欠
(
ぶつか
)
遣
(
つか
)
以
(
もつ
)
喧嘩
(
けんくわ
)