“革”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらた40.3%
かわ38.1%
かは6.0%
がわ4.5%
あらたま4.5%
すみやか3.0%
0.7%
がは0.7%
すす0.7%
すみや0.7%
なめしがわ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤吉郎はそこで長浜まで軍をすすめ、於ゆうはそこから岐阜へ帰して、兵馬の装備をあらためると、主君の信長のいる前線の地、姉川へ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのいでたちを見るに、緋房ひぶさのついた鉢兜はちかぶと鋳物綴いものつづりの鍍金ときんよろい、下には古物ながら蜀江しょっこうの袖をちらつかせ、半月形はんげつなりかわ靴をはいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにぶんうすてついたでつくり、これをかはひもむすあはせたものでありますから、いまではぼろ/\にこはれて、完全かんぜんのこつてゐるものはまれであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ホノルル・ブロオドウェイの十仙店テンセンストアで、ぼくは、あかのセエムがわ表紙のノオトを買いました。初めて、米国の金でした買物、金五十仙なり
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
彼らしい新味ある施政と威令とは、沈澱ちんでん久しかった旧態を一掃して、文化産業の社会面まで、その相貌そうぼうはまったくあらたまってきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
輪王寺宮慈性親王病すみやかなるをもて、能久親王職をがせ給ふ。いで慈性親王薨ぜさせ給ふ。将軍徳川慶喜政権を朝廷に還しまつる。
能久親王年譜 (新字旧仮名) / 森鴎外森林太郎(著)
間もなく、北方には、甲斐の武田の没落が伝えられ、その年、夏の初めには、突如とつじょとして本能寺の変が起り、信長の死が、地殻の色をもえるほど、大きく世上をおどろかした。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毅堂は京師にあって母の病のすすんだのを聞き、いとまを請うて丹羽の家に赴いたが臨終には間に合わなかった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
将軍家がこういう手続きをする前に、熊本花畑のやかたでは忠利の病がすみやかになって、とうとう三月十七日さるの刻に五十六歳でくなった。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
黒漆のなめしがわの帯の背部の飾りを、石で造ったものをいうので、衣冠束帯の当時の朝服の帯であり、位階によりて定制があり、紀伊石帯、出雲石帯等があれば、石の形にもけたなのもあれば丸なのもある。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)