剣の四君子けんのよんくんし05 小野忠明05 おのただあき
「松坂へ帰ろうか。松坂へ帰ればよい師にも巡り会えように」 典膳は時々考えこむ。彼も迷い多き青年の二十歳へかかりかけていた。 郷里伊勢の松坂は武道の府であった。世に太の御所とよばれた国主の北畠具教卿は、卜伝直系の第一人者であった。その権勢、そ …
作品に特徴的な語句
そち かなわ がた くそ じき いず 退 がけ ぬかず じん かたわ たもと したた ざい せき もと 其方そのほう とせ とど じゅん しか 肥肉ひにく さん まな ともな 素振すぶ くれない すさ かん 年歯としは 此方こっち ナカ ぐせ 平常へいぜい 叩頭こうとう つまびら 相添あいそ つい つか わら はじ はず はや にべ うすず こら いくさ ひる 抜打ぬきう たきぎ ぬぐ きょ あつ 故郷くに 突如とつじょ 稀代きたい しず ただ さかん かたち 足跡そくせき しか いえ しば まろ はずかし 退 曲者しれもの 大喝たいかつ 歿ぼっ 飛入とびい ひそ 疾風しっぷう 唐突とうとつ かえり すがた 此方こなた 馬糞まぐそ きざ かめ
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