“唐突”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
だしぬけ50.0%
とうとつ33.8%
たうとつ10.1%
いきなり4.1%
だしぬ0.7%
とっぴ0.7%
やには0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“唐突”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
が、彼はあまりに触れられたくない急所に、相手が唐突だしぬけに触れてきたことに、かなりな不快を感ぜずにはおられなかった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「……あま唐突だしぬけで、へんにおおもひでせう。なに御心配ごしんぱいことぢやありません。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
顎十郎は、ゆっくり一足進みよると、眼を据えて、穴のあかんばかり、藤波の顔をみつめていたが、唐突とうとつに口をひらいて、
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
無論この夫妻が唐突とうとつとそんな事をしゃべる道理もないから、声がした事は妙と云えば、確かに妙に違いなかった。
妙な話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
平次の問ひは唐突たうとつでしたが、恐ろしく效果的でした。お北はハツとした樣子で顏を染めて俯向うつむきます。
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
唐突たうとつ發言はつげんしばら靜止せいしして彼等かれらにはか威勢ゐせい拍手はくしゆした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
対手がそれで平伏へこたまれば可いが、さもなければ、盃をげて、唐突いきなり両腕を攫んで戸外そとへ引摺り出す。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わたくし狂喜きやうきのあまり、唐突いきなり武村兵曹たけむらへいそうくびけて
相手は女だ、城は蝸牛ででむし、何程の事やある、どうとも勝手にしやがれと、小宮山は唐突だしぬかれて、度胆どぎもつかまれたのでありますから、少々捨鉢の気味これあり、おくせず後に続くと、割合に広々とした一間へ通す。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
話の模様があんまり唐突とっぴに変化したのに面喰いながら若林博士の蒼白い顔と、額縁の中の斎藤博士の微笑とをかわる交る見比べた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
轡虫が啼く……唐突やにはに座り直して、ぐいと右の指を二三本白粉の瓶に突つ込む。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)