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唐突
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いきなり
ふりがな文庫
“
唐突
(
いきなり
)” の例文
頤
(
あご
)
の
辺
(
あたり
)
まで湯に漬りながら、下歯をガクガクと震わせながら、しかも彼は身動きすることを怖れて、数瞬じいっと
耐
(
こら
)
えていた。と、
唐突
(
いきなり
)
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
『
汝
(
なんぢ
)
、
覺悟
(
かくご
)
をせよ』
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
唐突
(
いきなり
)
聲
(
こゑ
)
を
怒
(
いか
)
らし、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ひながら
地韛踏
(
ぢだんだふ
)
んで、『
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねるが、宜いか、
唯
(
たつ
)
タ
今
(
いま
)
!さァ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
唐突
(
いきなり
)
、横のめりに両足を投出すと、痛いほど、前の仕切にがんと
支
(
つ
)
いた
肱
(
ひじ
)
へ、頭を乗せて、自分で
頸
(
くび
)
を
掴
(
つか
)
んでも、そのまま
仰向
(
あおむ
)
けにぐたりとなる、
可
(
い
)
いかね。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茫然
(
ぼんやり
)
立つてゐる小児でもあれば、
背後
(
うしろ
)
から
窃
(
そつ
)
と行つて、目隠しをしたり、
唐突
(
いきなり
)
抱上げて
喫驚
(
びつくり
)
さしたりして、快ささうに笑つて行く。千日紅の花でも後手に持つた、腰曲りの
老媼
(
ばばあ
)
でも来ると
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私
(
わたくし
)
は
狂喜
(
きやうき
)
のあまり、
唐突
(
いきなり
)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
首
(
くび
)
を
捻
(
ね
)
ぢ
向
(
む
)
けて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
Mは
唐突
(
いきなり
)
とこんなことを尋ねた。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と、
突然
(
いきなり
)
林の中で野獣でも吼える様に怒鳴りつける。対手がそれで
平伏
(
へこたま
)
れば可いが、さもなければ、盃を
擲
(
な
)
げて、
唐突
(
いきなり
)
両腕を攫んで
戸外
(
そと
)
へ引摺り出す。踏む、蹴る、下駄で敲く、
泥溝
(
どぶ
)
へ
突仆
(
つきのめ
)
す。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“唐突”の意味
《名詞》
唐突(とうとつ)
出し抜け。突然。
(出典:Wiktionary)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
“唐”で始まる語句
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍
唐縮緬