“泥溝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どぶ85.7%
どろみぞ9.5%
どろどぶ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
井戸端の水甕みずがめに冷やしてあるラムネを取りに行って宵闇の板流しに足をすべらし泥溝どぶに片脚を踏込んだという恥曝はじさらしの記憶がある。
海水浴 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その根元には蓋のない泥溝どろみぞよこたわっていたりする、市内の住宅街では最も陰気な場所の一つだが、姉崎未亡人のやしきは、その板塀の並んだ中にあって
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
参木は泥溝どろどぶに沿って歩いていった。彼はふとお杉のいる街の方を眺めてみた。もう彼は長い間お杉のことを忘れていたのに気がついたのだ。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)