“臆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おく83.7%
オク4.1%
3.3%
おも3.3%
ひる1.6%
むね0.8%
おぢ0.8%
わるび0.8%
をく0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥足どろあしのままおくするところもなく自ら先に立って室内へ通った泰軒居士こじ、いきなり腰をおろしながらひょいと忠相の書見台をのぞいて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其ほどオクれてゐた人かどうかは、此歌だけでは、判断は出来ぬ。恒見(淵蔵)は、左内の手足となつて、密勅事件の裏に活躍した人である(永井環其他)。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
小酒井さんは場所慣れた人であり、何人にもめない人であり、どのような環境にも融合することの出来る人でした。
小酒井さんのことども (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
中には金魚が落雁らくがんを食ったような美少年も多く、南方先生「大内の小さ小舎人ことねりててにや/\」てふ古謡をおもい起し、寧楽なら・平安古宮廷の盛時を眼前に見る心地して
家に入つた信吾の心は、妙にひるんでゐた。彼は富江と別れて十幾町の歸路を、言ふべからざる不愉快な思ひに追はれて來た。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
胡人こじんかわぐつのごとくなる者蹙縮然しゅくしゅくぜんたり(五) 犎牛ほうぎゅうむねなる者廉襜然れんせんぜんたり(六) 浮雲の山をいずる者輸菌然たり(七) 軽飈けいえんの水を
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
かんおぢかけはや
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
勝見はすこしもわるびれる様子もなく、扉をあけて去りました。兄夫婦の間には、しばらく白々しい沈黙が過ぎて行きました。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一通ひとゝほりの挨拶あいさつをはつてのち夫人ふじん愛兒あいじさしまねくと、まねかれてをくするいろもなくわたくし膝許ひざもとちかすゝつた少年せうねん年齡としは八さい日出雄ひでをよし清楚さつぱりとした水兵すいへいふう洋服ようふく姿すがたで、かみ房々ふさ/″\とした
今日在東京の紳士学者にして既往を回想したらばみずから之を記する輩も多からん、又あるいはその当局者もあらん。
故社員の一言今尚精神 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)