“泥足”の読み方と例文
読み方割合
どろあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥足どろあしのままおくするところもなく自ら先に立って室内へ通った泰軒居士こじ、いきなり腰をおろしながらひょいと忠相の書見台をのぞいて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
返辞がないので、自分で流し元へ足を入れて、ざぶざぶと泥足どろあしを洗い、裏口をきょろきょろしながら、暑いのに、戸を閉めて、心張棒しんばりぼうをかってしまう。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人に懺悔ざんげい、告白を聞いて裁断し、触るべからざる悲しみに触れて、一層人の心を傷つけるような信仰者がある。たとえば中宮寺の庭を泥足どろあしで歩むようなものだ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)