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泥足
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どろあし
ふりがな文庫
“
泥足
(
どろあし
)” の例文
泥足
(
どろあし
)
のまま
臆
(
おく
)
するところもなく自ら先に立って室内へ通った泰軒
居士
(
こじ
)
、いきなり腰をおろしながらひょいと忠相の書見台をのぞいて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
返辞がないので、自分で流し元へ足を入れて、ざぶざぶと
泥足
(
どろあし
)
を洗い、裏口をきょろきょろしながら、暑いのに、戸を閉めて、
心張棒
(
しんばりぼう
)
をかってしまう。
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人に
懺悔
(
ざんげ
)
を
強
(
し
)
い、告白を聞いて裁断し、触るべからざる悲しみに触れて、一層人の心を傷つけるような信仰者がある。たとえば中宮寺の庭を
泥足
(
どろあし
)
で歩むようなものだ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「こらこら、そんな
所為
(
まね
)
をする
勿
(
な
)
」と二葉亭は
柔
(
やさ
)
しく制しながらも平気で舐めさしていた。時に由ると、嬉しくて堪らぬように
踵
(
あと
)
から
泥足
(
どろあし
)
のまま座敷まで追掛けて来てジャレ付いた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
しかし最後に感じたものはそれらの感情よりも遥かに大きい、何とも云われぬ気の毒さである。
尊
(
たっと
)
い人間の心の奥へ知らず
識
(
し
)
らず
泥足
(
どろあし
)
を踏み入れた、あやまるにもあやまれない気の毒さである。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“泥”で始まる語句
泥
泥濘
泥鰌
泥土
泥溝
泥棒
泥坊
泥水
泥酔
泥亀