“泥濘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぬかるみ58.1%
でいねい23.0%
ぬか7.4%
ぬかる3.7%
どろ3.2%
ぬかり1.8%
ぬかりみ0.9%
ねかるみ0.9%
ぬかぬみ0.5%
ぬかりみち0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥濘は、荊棘蔦葛とともに、次第に深くなり、絶えず踊るような足取りでを避けながら、腰までももぐる野象の足跡に落ちこむ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼を助けて泥濘から引き出してくれる案内者はいなかった。彼は泥濘から外に出たと思ってる時に、ますますそれに落ち込んでいた。
半七は足もとに気をつけながら、大根卸しのように泥濘っている雪解け路を辿ってゆくと、二人の影は辰伊勢の寮の前で止まった。
半七捕物帳:09 春の雪解 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
原っぱはいつもそこにあり、池はいつもそこにあり、径はいつも泥濘み、校舎も柵も位置を動かない。道の長さが変る筈もない。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
雪は紛々として勝手口から吹き込む。人達の下駄の歯についた雪の塊がば解けて、土間の上は早くも泥濘になって居た。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
髪は二寸も延びて、さながら丹波栗の毬を泥濘にころがしたやう。目は? 成程独眼竜だ。然しヲートルローで失つたのでは無論ない。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
泥濘の、したゝりの森の小路よ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
一同は泥濘の街路を進みだした。ねちねちした舗石の上にすべりがちな馬を、クリストフは手綱でとらえていた。ルイザは息子と並んで歩きながら、彼を雨にあてまいとした。
溝店のお祖師様と兄弟分だ、い内から泥濘へ踏込んだのないだ、と、手前太平楽を並べる癖に。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とかうして車に乘れば醉とにウト/\とりかけしがガタリと車は止りて旦那が小野の瀧でござりますと云ふ心得たりとり立しが泥濘に下駄はずバタリと轉べば後より下りし梅花道人またバタリ泥に手を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)