“どろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドロ
語句割合
泥82.6%
泥土4.5%
泥濘3.5%
土2.5%
土炉1.0%
土塊1.0%
泥汁1.0%
白楊1.0%
土呂0.5%
沼泥0.5%
泥淖0.5%
淤泥0.5%
瀞0.5%
真相0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大将(泣く。)「ああ情けない。犬め、畜生(ちくしょう)ども。泥(どろ)人形ども、勲章(くんしょう)をみんな食い居ったな。どうするか見ろ。情けない。うわあ。」
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
光秀について来た側臣の重なる人々も、そこで泥土(どろ)の手足を洗い、濡れ蓑(みの)を積んで、十幾名かは、本丸のほうへ通されて行った。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梅雨(つゆ)の間は二里の泥濘(どろ)の路(みち)が辛かった。風のある日には吹きさらしの平野(へいげん)のならい、糸のような雨が下から上に降って、新調の夏羽織も袴(はかま)もしどろにぬれた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
此方(こちら)で人形を造ってはどうだかというと、土(どろ)や、絵具や、型を取り寄せるのに面倒だから、今迄やって見たことはないが、家で蝋燭(ろうそく)を造る蝋があるから
蝋人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
新しい莚(むしろ)をそこへ敷いた。そして一箇の土炉(どろ)と茶碗など運んだ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いきなり、しゃがんで土塊(どろ)を掴んで投げつけたが、土塊(どろ)は風の中で粉になってしまった。
麦の芽 (新字新仮名) / 徳永直(著)
皆無言で、そして、泥汁(どろ)を撥ね上げぬ様に、極めて静々と、一足毎に気を配つて歩いて居るのだ。両側の屋根の低い家には、時に十何年前の同窓であつた男の見える事がある。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ところどころに白楊(どろ)、蘆(あし)、などの叢(やぶ)が茂っております。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
武蔵(むさし)ではまた土呂(どろ)の神明様の社の脇の大杉が、源義経の御箸であったと申します。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
糸屋は、斬れば斬れたであろう丈八を見向きもせずに捨てて、驀(ま)っしぐらに彼方(あっち)へ逃げてしまった。丈八が、沼泥(どろ)だらけになって上った時には、もうその姿は遙かなものになっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で泥淖(どろ)の所へ行き当ったから試みに杖を突っ込んで見ると大分深そうです。こりゃこの中に溺れては堪らんとなるべく距離の狭い所を択んで渡り掛けました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
いかんとなれば冬の雪はいかほどつもりても凝凍(こほりかたまる)ことなく、脆弱(やはらか)なる事淤泥(どろ)のごとし。故(かるがゆゑ)に冬の雪中は橇(かんじき)・縋(すかり)を穿(はき)て途(みち)を行(ゆく)。里言(りげん)には雪を漕(こぐ)といふ。
十二日、熊野川へそゝぐきたやま川といふ川ののぼりに瀞(どろ)八丁といふをみむと竹筒といふところより山を越えて
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その時に私は思い切って、お花が死にました時の模様を詳しく雁八に話して聞かせますと、それならばと申しまして雁八が、残らず真相(どろ)を吐きました。
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)