“平野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいや60.0%
ひらの30.0%
たひら5.0%
へいげん5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとこは、その汽車きしゃのゆくえをさびしそうに見送みおくっていましたが、やがてとぼとぼと平野へいや一人ひとりであてなくあるいていったのであります。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
北野を過ぐれば大将軍、それを過ぐれば小北山、それを過ぐれば平野ひらのとなる、それを過ぐれば衣笠山! そっちへドンドン走って行く。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平野たひらの水をあつめ來て
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
梅雨つゆの間は二里の泥濘どろみちが辛かった。風のある日には吹きさらしの平野へいげんのならい、糸のような雨が下から上に降って、新調の夏羽織もはかまもしどろにぬれた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)