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へいや
ふりがな文庫
“
平野
(
へいや
)” の例文
男
(
おとこ
)
は、その
汽車
(
きしゃ
)
のゆくえをさびしそうに
見送
(
みおく
)
っていましたが、やがてとぼとぼと
平野
(
へいや
)
を
一人
(
ひとり
)
であてなく
歩
(
ある
)
いていったのであります。
窓の下を通った男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
十
数丈
(
すうじょう
)
の
樹上
(
じゅじょう
)
から目をひらけば、
甲斐
(
かい
)
、
秩父
(
ちちぶ
)
、
上毛
(
じょうもう
)
の
平野
(
へいや
)
、
関
(
かん
)
八
州
(
しゅう
)
、雲の上から見る気がして、目がくらむかもわからない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
エステルイエートランドは、大きな
平野
(
へいや
)
ですが、北と南にむかって、こんもりとした森の
茂
(
しげ
)
っている山がのびています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その時は日がもうよほど傾いて肥後の
平野
(
へいや
)
を立てこめている
霧靄
(
もや
)
が焦げて赤くなってちょうどそこに見える旧噴火口の断崖と同じような色に染まった。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
曳馬野
(
ひくまの
)
——
萬葉集
(
まんにようしゆう
)
などに
見
(
み
)
えてゐる
土地
(
とち
)
で、
濱松
(
はまゝつ
)
から
北
(
きた
)
へかけての
平野
(
へいや
)
地方
(
ちほう
)
——の
木
(
こ
)
の
芽
(
め
)
が
新
(
あたら
)
しく
出
(
で
)
てゐる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
勿論
(
もちろん
)
かゝる
構造
(
かうざう
)
で、
極
(
きわ
)
めて
重量
(
じゆうりよう
)
のある
鐵車
(
てつしや
)
の
事
(
こと
)
だから、
速力
(
そくりよく
)
の
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
ては
餘
(
あま
)
り
迅速
(
じんそく
)
には
行
(
ゆ
)
かぬ、
平野
(
へいや
)
ならば、
一時間
(
いちじかん
)
平均
(
へいきん
)
五
哩
(
マイル
)
以上
(
いじやう
)
進行
(
しんかう
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るであらうが、
極
(
ご
)
く
勾配
(
かうばい
)
の
激
(
はげ
)
しい
坂道
(
さかみち
)
では
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どこにも
平野
(
へいや
)
らしい
所
(
ところ
)
はなく、
見渡
(
みわた
)
すかぎり
山
(
やま
)
又
(
また
)
山
(
やま
)
、
高
(
たか
)
いのも
低
(
ひく
)
いのも、
又
(
また
)
色
(
いろ
)
の
濃
(
こ
)
いのも
淡
(
うす
)
いのも、いろいろありますが、どれも
皆
(
みな
)
樹木
(
じゅもく
)
の
茂
(
しげ
)
った
山
(
やま
)
ばかり、
尖
(
とが
)
った
岩山
(
いわやま
)
などはただの
一
(
ひと
)
つも
見
(
み
)
えません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
夢
(
ゆめ
)
からさめた
平三
(
へいぞう
)
は、ぼんやりとして、
外
(
そと
)
をながめました。めずらしく、よく
空
(
そら
)
は
晴
(
は
)
れて、
夕焼
(
ゆうや
)
けが
赤々
(
あかあか
)
と
雪
(
ゆき
)
の
平野
(
へいや
)
をそめていました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なぜなら、人間は、この湖が
肥
(
こ
)
えた
豊
(
ゆた
)
かな
平野
(
へいや
)
の大きな
部分
(
ぶぶん
)
に、ひろがっていることを忘れてはいないからです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そして、トーケルン湖のまわりには、大きなエステルイエータ
平野
(
へいや
)
がひろびろとひろがっています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「しかし、
私
(
わたし
)
たちは、この
山
(
やま
)
からどこへゆくのでしょう。もう
海
(
うみ
)
を
見
(
み
)
ることもできません。あちらの
平野
(
へいや
)
を
見下
(
みお
)
ろすこともできません。たいへんなことになりました。」
葉と幹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
北方
(
ほっぽう
)
の
島
(
しま
)
の
真夜中
(
まよなか
)
に、
白
(
しろ
)
い
雪
(
ゆき
)
の
平野
(
へいや
)
で、すばらしい
舞踏会
(
ぶとうかい
)
がひらかれたのです。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昨夜
(
さくや
)
、
叔父
(
おじ
)
さんが、
荷物
(
にもつ
)
を
持
(
も
)
って、
停車場
(
ていしゃじょう
)
まで
送
(
おく
)
ってくれました。
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
汽車
(
きしゃ
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
平野
(
へいや
)
の
中
(
なか
)
を
走
(
はし
)
っていました。
車中
(
しゃちゅう
)
には、
眠
(
ねむ
)
そうな
顔
(
かお
)
をした
男
(
おとこ
)
や
女
(
おんな
)
が
乗
(
の
)
っていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
助手
(
じょしゅ
)
の
小田
(
おだ
)
さんが、
鏡
(
かがみ
)
を
新
(
あたら
)
しい
木箱
(
きばこ
)
におさめて、
北国
(
ほっこく
)
へ
旅立
(
たびだ
)
ったのは、
夏
(
なつ
)
もなかばすぎた
日
(
ひ
)
のことで、
烏帽子岳
(
えぼしだけ
)
のいただきから、
奇怪
(
きかい
)
な
姿
(
すがた
)
をした
入道雲
(
にゅうどうぐも
)
が、
平野
(
へいや
)
を
見
(
み
)
おろしながら、
海
(
うみ
)
の
方
(
ほう
)
へと
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
は、
南方
(
なんぽう
)
の
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
から、うごきはじめて、
北
(
きた
)
の
海
(
うみ
)
のほうへ
流
(
なが
)
れていたのであるが、
途中
(
とちゅう
)
、ゆらゆらと
平野
(
へいや
)
をいったとき、そこここに、百
姓
(
しょう
)
のすむわらぶきやがあったり、
畑
(
はたけ
)
をたがやす
男女
(
だんじょ
)
や
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“平野”の解説
平野 (へいや) または平地 (へいち) とは、山地に対して、低く平らな広い地形のことを指す地理用語である。
(出典:Wikipedia)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“平野”で始まる語句
平野水
平野郷
平野謙
平野町
平野村
平野橋
平野万里
平野国臣
平野権平
平野濶