“上毛”の読み方と例文
読み方割合
じょうもう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数丈すうじょう樹上じゅじょうから目をひらけば、甲斐かい秩父ちちぶ上毛じょうもう平野へいやかんしゅう、雲の上から見る気がして、目がくらむかもわからない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長谷川昆渓は上毛じょうもう高崎の城主松平右京亮輝充うきょうのすけてるみちの儒臣。名は域、字は子肇、通称を与一郎という。この時年三十五である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そうして、鉛のような雨雲を無限に送り出して来る、いわゆる「上毛じょうもうの三名山」なるものを呪わしく思うようになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)