“南方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんぽう45.8%
なんぱう12.5%
みなかた8.3%
みなみかた8.3%
みなみがた8.3%
なんほう4.2%
なんぼう4.2%
みなみのかた4.2%
ミデイ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、あには、それぎりかえってきませんでした。あにふねは、南方なんぽうへいったといううわさでしたが、出発後しゅっぱつご、なんのたよりもなかったのです。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
丁度ちようどイタリーの南方なんぱうリパリ群島中ぐんとうちゆう一火山島いちかざんとうたるヴルカーノとうをローマの鍛冶かじかみたるヴルカーノの工場こうじようかんがへたのと同樣どうようである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「へえ、あなたは南方みなかたさんの書かれたものまで読んでらつしやるんですか。なかなか篤学の士だな」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「申しおくれました。手前は、食いついたらきッと抜くといわれた釘抜きの勘次郎——と申す南方みなみかたの目明しにございます」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちかごろ出版になった有名なる文豪ぶんごうページ(W. H. Page)氏のリーの伝記を見ると、幾度いくたびとなく戦場から、あるいは南方みなみがたのときの連邦大統領あるいは夫人に送った手紙の内に
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
マルヂヴエ群島ぐんとうへんから南方なんほうむかつてはしるなる、一層いつそう流勢ながれはや潮流てうりう吸込すひこまれてるとさとつたときおもはず驚愕おどろきこゑはつしたことと、かつものほんんだおびたゞしきくぢらむれはるか海上かいじやうながめたことほか
南方なんぼう太陽たいようちかした野原のはらでは、やしのは、もっと元気げんきよく、もっとく、たけたかくしげっていました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
兎角とかくする今迄いまゝでは、其邊そのへん縱横じゆうわう暴廻あれまわつてつた沙魚ふかは、その氣味惡きみわるかしら南方みなみのかたけて、あだかるやうにかけした。端艇たんていともかれて、疾風しつぷうのやうにはしるのである。わたくしはいよ/\必死ひつしだ。