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南方
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なんぽう
ふりがな文庫
“
南方
(
なんぽう
)” の例文
しかし、
兄
(
あに
)
は、それぎり
帰
(
かえ
)
ってきませんでした。
兄
(
あに
)
の
船
(
ふね
)
は、
南方
(
なんぽう
)
へいったといううわさでしたが、
出発後
(
しゅっぱつご
)
、なんのたよりもなかったのです。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それによりますと、
漢
(
かん
)
の
初
(
はじ
)
め
頃
(
ごろ
)
支那
(
しな
)
の
南方
(
なんぽう
)
蜀
(
しよく
)
といふ
遠
(
とほ
)
い
地方
(
ちほう
)
で、
作
(
つく
)
つたものであることがわかるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
此處
(
こゝ
)
は
印度洋
(
インドやう
)
もズツト
南方
(
なんぽう
)
に
偏
(
へん
)
した
無人島
(
むじんとう
)
で、
一番
(
いちばん
)
に
近
(
ちか
)
いマダカツスル
群島
(
ぐんたう
)
へも
一千哩
(
いつせんマイル
)
以上
(
いじやう
)
、
亞細亞大陸
(
アジアたいりく
)
や、
歐羅巴洲
(
エウロツパしう
)
までは、
幾千幾百哩
(
いくせんいくひやくマイル
)
あるか
分
(
わか
)
らぬ
程
(
ほど
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
山奥といっても、
南方
(
なんぽう
)
のことですから、夏はそうとうに暑く、水のほとりがなつかしくなります。
山の別荘の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
これは
北方
(
ほつぽう
)
に
棲
(
す
)
むものほど
毛
(
け
)
の
色
(
いろ
)
が
薄
(
うす
)
いのですが、
南方
(
なんぽう
)
のものは
濃
(
こ
)
い。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
南方
(
なんぽう
)
の
暖
(
あたた
)
かな
島
(
しま
)
でありました。そこには
冬
(
ふゆ
)
といっても、
名
(
な
)
ばかりで、いつも
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れていました。
島の暮れ方の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
始
(
はじ
)
めて
河内
(
かはち
)
の
南方
(
なんぽう
)
に
御陵
(
ごりよう
)
がつくられ、
次
(
つ
)
ぎの
仁徳天皇
(
にんとくてんのう
)
から
三代
(
さんだい
)
ばかりは、
昔
(
むかし
)
は
河内
(
かはち
)
の
國
(
くに
)
であつたが
今
(
いま
)
の
和泉
(
いづみ
)
の
國
(
くに
)
の
北方
(
ほつぽう
)
、
堺
(
さかひ
)
の
附近
(
ふきん
)
に
御陵
(
ごりよう
)
が
設
(
まう
)
けられることになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『
島
(
しま
)
がツ。』と
私
(
わたくし
)
も
蹴鞠
(
けまり
)
のやうに
跳起
(
はねお
)
きて
見
(
み
)
ると、
此時
(
このとき
)
天
(
てん
)
全
(
まつた
)
く
明
(
あ
)
けて、
朝霧
(
あさぎり
)
霽
(
は
)
れたる
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
、
吾
(
わ
)
が
端艇
(
たんてい
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
三海里
(
さんかいり
)
ばかりの、
南方
(
なんぽう
)
に
當
(
あた
)
つて、
椰子
(
やし
)
、
橄欖
(
かんらん
)
の
葉
(
は
)
は
青〻
(
あほ/\
)
と
茂
(
しげ
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「おじいさん、
南方
(
なんぽう
)
からは、もうみんな、
復員
(
ふくいん
)
してしまったでしょうね。」と、きいたのでした。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま
申
(
まを
)
した、いろ/\の
種類
(
しゆるい
)
の
玉
(
たま
)
の
中
(
なか
)
で、
勾玉
(
まがたま
)
は
日本以外
(
につぽんいがい
)
では、たゞ
朝鮮
(
ちようせん
)
の
南方
(
なんぽう
)
から
出
(
で
)
るだけで、
他
(
た
)
の
國
(
くに
)
ではほとんど
發見
(
はつけん
)
せられませんから、まづ
日本獨特
(
につぽんどくとく
)
の
玉
(
たま
)
といふことが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
冬
(
ふゆ
)
のない
南方
(
なんぽう
)
は、まだ
真夏
(
まなつ
)
であります。
湖
(
みずうみ
)
の
水
(
みず
)
は、
銀
(
ぎん
)
のごとく、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
反射
(
はんしゃ
)
していました。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
南方
(
なんぽう
)
の
夜
(
よる
)
は、あたたかで、
月
(
つき
)
が
絹地
(
きぬじ
)
をすかして
見
(
み
)
るように、かすんでいました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう、十七、八になりましたときに、
彼
(
かれ
)
は、ある
南方
(
なんぽう
)
の
工場
(
こうじょう
)
で
働
(
はたら
)
いていました。しかし、だれでもいつも
健康
(
けんこう
)
で
気持
(
きも
)
ちよく、
暮
(
く
)
らされるものではありません。この
若者
(
わかもの
)
も
病気
(
びょうき
)
にかかりました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わしは、おどろいて、『えっ、
今夜
(
こんや
)
だけ。』とたずねると、『ぼくは
飛行兵
(
ひこうへい
)
を
志願
(
しがん
)
したので、あす
南方
(
なんぽう
)
へ
出発
(
しゅっぱつ
)
するのです。』といったが、たぶん、あの
学生
(
がくせい
)
さんはかえってこまいと
思
(
おも
)
ったのさ。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
は、
南方
(
なんぽう
)
の
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
から、うごきはじめて、
北
(
きた
)
の
海
(
うみ
)
のほうへ
流
(
なが
)
れていたのであるが、
途中
(
とちゅう
)
、ゆらゆらと
平野
(
へいや
)
をいったとき、そこここに、百
姓
(
しょう
)
のすむわらぶきやがあったり、
畑
(
はたけ
)
をたがやす
男女
(
だんじょ
)
や
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“南方”の意味
《名詞》
南 方 (なんぽう, みなみかた)
南の方角。
(出典:Wiktionary)
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“南方”で始まる語句
南方熊楠
南方の騎士
南方毘留勒叉増長天
南方学
南方指掌図
南方熊楠翁
南方異物志
南方極楽浄土