“絹地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぬじ81.8%
きぬぢ18.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、あおぎますと、うすい絹地きぬじをとおして太陽たいようひかりが、まばゆく、かおうえうつるようながしました。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
三千子は、脳裡のうりに、絹地きぬじに画かれたこの鬼仏洞の部屋割の地図を思いうかべた。彼女は、今は躊躇ちゅうちょするところなく、第一号室へとびこんだのであった。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
枠張わくばりのまゝ、絹地きぬじを、やけにひもからげにして、薄汚うすよごれたる背広の背に負ひ、初冬はつふゆ、枯野の夕日影にて、あか/\とさみしき顔。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私は先年、秋田県の花輪はなわ町の物屋ものやたのんで、絹地きぬじにこの紫根染しこんぞめをしてもらったが、なかなかゆかしい地色じいろができ、これを娘の羽織はおりに仕立てた。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「は。それではこれで、いよいよ締め切りに……エエ石川左近将監いしかわさこんしょうげんどのより、四つ。ほかに、長船おさふねの刀一ふり一石飛騨守様いっこくひだのかみさまより五つ半、および絹地きぬじ五反。堀口但馬ほりぐちたじまさまより——」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
やなぎもとくゞもん絹地きぬぢけて、するりとくと
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その都度つど御米およね眞丸まんまるふちけたぎんつきと、絹地きぬぢからほとんど區別くべつ出來できないやう穗芒ほすゝきいろながめて、んなものを珍重ちんちようするひとれないとやうえをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わざ慇懃いんぎん應接あしらうて、先生せんせい拜見はいけんとそゝりてると、未熟みじゆくながら、御覽下ごらんくださいましとて、絹地きぬぢ大幅たいふくそれひらく。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)