“絹行燈”のいろいろな読み方と例文
新字:絹行灯
読み方割合
きぬあんどん80.0%
きぬあんどう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金砂子きんすなごの袋戸棚、花梨かりん長押なげし、うんげんべりの畳——そして、あわ絹行燈きぬあんどんの光が、すべてを、春雨のように濡らしている……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
り落とした眉毛まゆげの後が青々と浮んで見える色白の美顔は、絹行燈きぬあんどん灯影ほかげを浴びて、ほんのりとなまめかしかった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ほかの部屋から持って来たらしい絹行燈きぬあんどうが一つ、ぼうと燈っていた。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)