“丸行燈”のいろいろな読み方と例文
新字:丸行灯
読み方割合
まるあんどん83.3%
まるあんどう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丸行燈まるあんどんが一つ、赤あかと炭火のおこっている手焙てあぶりが二つ、さくらの脇に燗鍋かんなべをのせた火鉢があり、それには燗徳利かんどくりが二本はいっていた。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ほかの学者を丸行燈まるあんどんに比較して、たかだか方二尺ぐらいの所をぼんやり照らすにすぎないなどと、自分が広田から言われたとおりを書いている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此世界このせかい地球ちきうとなまろきものにて自分じぶんひながら日輪にちりん周圍まはりまはること、これをたとへば獨樂こまひながら丸行燈まるあんどう周圍まはりまはるがごとし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
月夜の白張しらはり、宙釣りの丸行燈まるあんどう、九本の蝋燭ろうそく、四ツ目の提灯ちょうちん、蛇塚を走る稲妻、一軒家の棟を転がる人魂ひとだま、狼の口の弓張月、古戦場の火矢の幻。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)