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手焙
ふりがな文庫
“手焙”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
てあぶ
53.3%
てあぶり
46.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
てあぶ
(逆引き)
主人八郎兵衛と番頭、度を失って挨拶も忘れたものか、
蒼褪
(
あおざ
)
めた顔色も
空虚
(
うつろ
)
に端近の
唐金
(
から
)
の
手焙
(
てあぶ
)
りを心もち押し出したばかり——。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
丸行燈
(
まるあんどん
)
が一つ、赤あかと炭火のおこっている
手焙
(
てあぶ
)
りが二つ、さくらの脇に
燗鍋
(
かんなべ
)
をのせた火鉢があり、それには
燗徳利
(
かんどくり
)
が二本はいっていた。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
手焙(てあぶ)の例文をもっと
(16作品)
見る
てあぶり
(逆引き)
『來ないのは來ないでせうなア。』と、校長は獨語の樣に意味のないことを言つて、卓の上の
手焙
(
てあぶり
)
の火を、煙管で突ついてゐる。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
道場の前を通つて、下男部屋を覗くと、
大痕痘
(
おほあばた
)
の熊吉が、庭の掃除をすませ、
手焙
(
てあぶり
)
を股火鉢にして、これだけは贅澤らしい煙草を
燻
(
くゆ
)
らせてをります。
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手焙(てあぶり)の例文をもっと
(14作品)
見る
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
焙
漢検1級
部首:⽕
12画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭
“手焙”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
本庄陸男
近松秋江
三上於菟吉
久保田万太郎
夏目漱石
直木三十五
石川啄木
林不忘
山本周五郎