“てあぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手焙76.2%
手炙19.0%
手爐4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丸行燈まるあんどんが一つ、赤あかと炭火のおこっている手焙てあぶりが二つ、さくらの脇に燗鍋かんなべをのせた火鉢があり、それには燗徳利かんどくりが二本はいっていた。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お絹は手炙てあぶりに煙草火をいけて、白檀びゃくだんべながら、奥の室の庭向きのところへ座蒲団を直して
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
主客の間には陶器の手爐てあぶりが二つ置かれて、菓子器には金米糖こんぺいとうが入れられてあった。主僧とは正反対に体格のがっしりした色の黒い細君がいで行った茶は冷たくなったままいろくにごっていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)