“灯影”のいろいろな読み方と例文
旧字:燈影
読み方(ふりがな)割合
ほかげ86.4%
ひかげ11.2%
あかり0.8%
とうえい0.8%
ともしび0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“灯影”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.5%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
馬車が、暗い田の中の道を、左へ曲ったと思うと、眼の前に、山懐やまふところにほのめく、湯の街の灯影ほかげが見え始めた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ぼんやりした提灯ちやうちん灯影ほかげが障子の中ほどを、大きな蛍のやうに仄して、三つの黒い影がゆら/\とゆらめいた。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
牛込見附みつけとき、遠くの小石川のもりに数点の灯影ひかげみとめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たまさかに、障子が橙色の灯影ひかげに燃え立つように明って見える二階はあったが、それでもまだ素見ひやかしの客の姿も、そこらの格子戸の中には見透かせなかった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
灯影あかりへこんだ傷口の底まで届き、淡紅色ときいろの頸動脈はありありと眼に見えるほど、露出していた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永代橋に近くなると、宏大な三菱倉庫が鉄板の戸口につけた薄暗い灯影とうえいで、却つてあたりを物淋しくしてゐる。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ただ、内へ帰るのを待兼ねて、大通りの露店の灯影ともしびに、歩行あるきながら、ちらちらと見た、絵と、かながきの処は、——ここで小母さんの話した、——後のでない、前の巳巳巳の話であった。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)