“とうえい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燈影42.9%
東瀛28.6%
刀影14.3%
冬映7.1%
灯影7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予はこうべより氷を浴ぶる心地したりき。折から風の音だもあらず、有明の燈影とうえいいとかすかに、ミリヤアドが目に光さしたり。
誓之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かかる世紀にあるわれわれ東瀛とうえいの民族が又改めてミケランジェロを静観することは意味深い。
そのなかに、刀影とうえい魚鱗ぎょりんのごとく微動していまだ鳴発しない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大叔父は所謂いはゆる大通だいつうの一人で、幕末の芸人や文人の間に知己の数が多かつた。河竹黙阿弥かはたけもくあみ柳下亭種員りうかていたねかず善哉庵永機ぜんざいあんえいき、同冬映とうえい九代目くだいめ団十郎だんじふらう宇治紫文うぢしぶん都千中みやこせんちゆう乾坤坊良斎けんこんばうりやうさいなどの人々である。
孤独地獄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
永代橋に近くなると、宏大な三菱倉庫が鉄板の戸口につけた薄暗い灯影とうえいで、却つてあたりを物淋しくしてゐる。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)