東瀛とうえい)” の例文
若くして禅学に達し、聖福寺しょうふくじ東瀛とうえい禅師、建仁寺の黙雷和尚もくらいおしょうに参し、お土産に宝満山の石羅漢の包みをひっさげて行って京都の俥屋くるまやと、建仁寺内を驚かした。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かかる世紀にあるわれわれ東瀛とうえいの民族が又改めてミケランジェロを静観することは意味深い。
清末の鴻儒兪曲園こうじゅゆきょくえんが日本人の詩賦を選評した『東瀛とうえい詩選』にも
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東瀛とうえい禅師に参禅し南坊流の茶道を究め南坊録を全写し大乗寺山内の居に茶室を営まれ候。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)