“東屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずまや61.9%
あづまや28.6%
ヒガシヤ4.8%
ラウベ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源氏は御簾みすぎわに寄って催馬楽さいばら東屋あずまやを歌っていると、「押し開いて来ませ」という所を同音で添えた。源氏は勝手の違う気がした。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
觀月亭は、この社頭に立つ東屋あづまや風の一小亭である。宮司に導かれて私達は松風の音の聞えて來るやうなところに腰掛けた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
でも無事に、東屋ヒガシヤと言うのに著いた。それからふた月、七月の七日に、またやって来た白布シラブ高湯タカユは、もうすっかり夏になって居る。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
無理やりに叩き起して朝飯にする、それから昼前は、庭の木蔭か、水にのぞんだ東屋ラウベで、新聞や本を読んだりして、昼食が済むと、一時間は必ず昼寝をする、そして片かげになると
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)